世界史を学ぶ人にお勧めの本 その11〜アメリカ製の日本史はいかが?〜

こんにちは。

突然ですが、人間の性格って急に変わるものではないですよね。

例えば、物凄く短気だった人が急に温厚になったり、明るい人が急に暗くなる。ちょっと考え難いです。

しかし、我々が学校で習ってきた歴史では、ある国にどうもその急激な変化があり、しかも我々はそれを、当然の事として受け入れさせられてきました。

そう、日本です。学校の教科書によると、どうやら日本人はほんの50年ほどの間に、世界が驚く紳士から、傍若無人な野蛮人へと変化を遂げたようなのです。ありえない話ですが、教科書ではそれが歴史的事実として書かれています。

一例を挙げてみましょう。

1894年に勃発した日清戦争において、日本軍は戦死した敵将の死を悼み、彼が戦死した場所に追悼の碑文を設置しました。これはイギリスの著名な旅行家であるイザベラ=バードが、現地を訪れた際に確認し、その著書にて賞賛している事からも明らかです。
しかしそのおよそ半世紀後、日本軍は南京で一般市民を虐殺し、その死体を川に投げ捨てたとか。

また、1899年には義和団事件が勃発します。これは、義和団という宗教団体が北京を占拠し、あろう事か当時の清の最高権力者である西太后義和団と結託し、列強に宣戦布告するという事件なのですが、最終的には日本を含む8カ国が出兵し、鎮圧しました。問題はその後です。当時の列強の軍隊は略奪が半ば常識化しています。各国の軍隊は先を競うかのように略奪しましたが、日本軍の占領地区では略奪がほとんどありませんでした。おかげで他の占領地区から逃げて来る市民が多かったそうです。それだけ規律が厳しかった日本軍が、およそ半世紀後には、20万人の女性を慰安婦として強制連行し兵士の性奴隷にしたとか。

はたしてこれが、同じ国の行動なんでしょうか。疑問を感じない方はいないと思います。

しかし、我々が学校で習う歴史では、戦前の日本は極悪非道な野蛮人国家で、戦後は民主国家へと生まれ変わったそうなのです。

何故、この様な荒唐無稽な記述が教科書にあるのでしょうか。その答えが、今回御紹介するこちらの本にあります。


著者のケントギルバートさんはテレビでも御活躍されている、非常に有名な方ですよね。
2年ほど前に出版されたこの本を読んで以来、私はケントさんの本が出る度に購入しています。流石は弁護士の先生らしく、理路整然とした文章や時にウィットに富んだ文章もあり、とても読みやすいです。また、歴史の見方も御見事です。細かい点を追及されたかと思うと、その事実が歴史の流れの中でどの様な意義を持っているかを俯瞰してみたりと、歴史を学ぶ方が是非参考にして欲しい歴史の読み取り方をされています。

こちらの本の中では、主にWGIP(War Guilt Information Program)について書かれています。皆様、このWGIPという言葉、御存知でしたでしょうか。
詳細はもちろん本書を御読みいただければと思いますが、簡単に御説明すると、日本を軍事的にも精神的にも弱体化させるアメリカの洗脳計画といったところです。
戦争中の日本軍の戦争犯罪(それが事実かどうかは関係無く)を日本国民に広め、自虐史観に染める。そして日本を二度と戦争が出来ない国にして、アメリカに従属させようとした訳です。
恐ろしいのはこの計画が、現在も姿形を変え、また他の計画と結びつき、日本に大きな影響を与えている事です。本書を御読みいただければ、それがわかるはずです。

なお、本書を御紹介したい旨をケントさんにお伝えしたところ、面識のない者からの突然のお願いであったにもかかわらず、心よく御了承していただけました。あらためて御礼申し上げます。

学校のブラック企業化に対する提言と歴史教育の危機を訴えてみた

こんにちは。

最近は暑くなったり寒くなったりと、落ち着かない天気ですね。

昨今、学校のブラック企業化が叫ばれてます。これには様々な要因があるのでしょうが、そのせいで授業や生徒指導に悪影響が及ぶケースも多々あるようで、極めて由々しき事態なのではないでしょうか。

そこで私が提案したいのは、「学校と予備校の融合」です。「学校教師の分業化」と言っても良いかもしれません。

私もたまに学校の仕事をさせていただきますし、友人の教員からも話を聞きますが、学校教員は授業以外の仕事が非常に多いです。必然的に、授業準備にかける時間は削られ、真面目な教員ほどその時間を確保しようと無理をして、長時間労働に陥るのでしょう。

そこで、主要科目だけでも、授業のプロである予備校講師に任せては如何でしょうか。

学校経営に関わる仕事は教員。
授業は予備校講師。

この様に分業化する事で、教員の負担は大幅に減るはずです。また、教育の質も高まるでしょう。

実は、私がこういう発想に至ったのには、現在の歴史教育が危機的状況にあると考えているからです。

以前、生徒との雑談の際に、マルクス主義についての説明から、日本でも昔は学生運動と称した暴動が頻発していたんだという話をしました。ほとんどの生徒はその事実を知らなかったようです。もちろん、浅間山荘事件や安田講堂事件も知りませんでした。

日大で校舎を占拠した学生が警察官の頭上に人頭大のコンクリート片を落とし、警察官に頭蓋骨陥没の致命傷を与え殺害した事実を話した際、生徒からは「それはテロじゃないですか!」と指摘されました。しかもその犯人が捕まっていない事をおしえると、怒り狂っていました。実に純粋です。もし彼が、そのテロリストの残党が数年前に首相や官房長官を務めていた事を知ったら、どんな気持ちになるでしょう・・彼には是非、佐々淳行さんの本をお勧めしたいです。

話がずれましたが、恐ろしいのはこの生徒が浪人生だったという事です。つまり、高校教育を全て受けた生徒なのです。そんな彼が、学生運動について知らなかった。想像してみて下さい。もし、学生運動について私から聞かなかったら、その生徒の中で学生運動とは存在しない事になり、結果として政治家の美辞麗句に騙されてしまうでしょう。

当たり前ですが、予備校の授業は生徒を第一志望に合格させる事が目的です。故に、入試に出ない内容を講義するわけにはいきません。

それに対し、高校の授業の目的はなんでしょう?教養を身につけさせる事ではないでしょうか?そしてその教養が、歴史的事実を知らない人間に備わるでしょうか?

例えば、先ほどの学生運動の件一つ取っても、学校の授業で、テロリストと化した学生が殺人を含む多くの犯罪を犯したという事実を教える事で、現在の政治家について考えさせる事が出来、思考力が高まるはずです。(もっとも、教師の思想を植え付けるのは言語道断ですが)そして思考力は教養へと繋がるでしょう。

では何故、学校の歴史教育ではこの様な大事な事実を教えないのか。それは、二つの時間が無いからです。

一つはカリキュラム。即ち年間の授業回数です。限られた時間の中ではどうしても、教えられない事が出てくるでしょう。

そしてもう一つは授業準備時間。いわゆる、教材研究の時間です。授業以外の仕事に時間を割かれる教員に、教科書の内容を掘り下げて研究する時間は無いでしょう。必然的に、教科書に書いてある事しか教えられなくなります。

しかし、信じられないかもしれませんが、教科書の内容というのは非常に薄い挙句、事実誤認や明らかな嘘が多々あります。また、執筆者の思想が入り込む事も多く、執筆者にとって都合が悪い事は書かれません。

これらの事情から、現状の学校教育だけでは知らない事が出て来てしまうのです。

しかし、予備校講師に任せてもらえれば、この二つの問題は解決します。予備校の授業回数は学校以上にタイトです。それを、我々は毎年こなしています。また、知識面でも教科書の内容を遥かに凌駕しているはずです。

学校教員の負担軽減による職場環境の改善のためにも、予備校との分業化を考えてほしいものです。もっとも、分業化には双方に問題点もあります。それについては、また後日書きたいと思います。

世界史を学ぶ人にお勧めの本 その10〜関東大震災から学ぶ歴史の紐解き方と小池都知事〜

こんにちは。
もうすっかり秋になり、寒くなってきましたね。生徒の間でも風邪が流行っているようです。皆様も御自愛下さい。
 
さて、今回は久々に本を紹介したいかなと。こちらの本です。
 

 

関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった! (WAC BUNKO 203)

関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった! (WAC BUNKO 203)

 

 

 
 
 
以前、小池都知事関東大震災における朝鮮人虐殺を否定したと、批判されてましたね。
 
私は今までの彼女の経歴や実績から、彼女は基本的に己の地位向上しか考えない権力欲の塊であり、イギリスもたじろく二枚舌の使い手だと思っていますが、この件については賛成します。
 
はい、こうやって書くと、おそらく左翼思想の方々からは、罵詈雑言を浴びせられるでしょう。しかし、論理的に考えてほしいのです。
歴史とはある一点だけを見て論じられるものではありません。その出来事の過去を鑑みなければならないのです。
 
歴史を学ぶ方には常識ですが、関東大震災以前からの朝鮮人の国内外での動向、さらには、第一次世界大戦を転換点とした世界情勢の変化を知れば、朝鮮人虐殺などという事実は存在せず、逆に日本人が被害者であった事がわかるはずです。
 
余談ですが、私は右でも左でもなく、歴史的事実のみを論じるのが仕事であり、常にその姿勢を崩した覚えはありません。しかし、不思議な事に左翼思想の方々は、私を右翼扱いします。彼らは歴史を点や感情で捉えるのか、いくら歴史の流れを説明しても「屁理屈」の一言で片付け、罵詈雑言を浴びせてきます。困ったものです。今回御紹介した本も歴史的事実を紹介すると同時に、歴史の学び方を身につけられる良書なのですが、それを吟味せず感情で片付けるとはあまりにももったいない。
 
話を戻しましょう。今回御紹介する本は、タイトルそのままですが、如何に朝鮮人虐殺が無かったかを当時の史料に基づき、客観的に論じています。この本を読めば朝鮮人虐殺などという事が虚構に過ぎないと御理解いただけると思います。また、歴史を点ではなく流れで捉える事の重要性も御理解いただけるはずです。
 
秋の夜長に読むには、ちょっと内容に難ありですが・・

北朝鮮〜ドイツとミサイルと恋物語〜その2

こんにちは。

前回の記事では、東西ドイツの経済格差の要因が、アメリカの援助にあるというお話をしました。今回は、南北朝鮮の経済格差について、御説明したいと思います。

理屈はドイツと同じです。アメリカは韓国を経済援助し、南北の経済格差を拡げていきました。韓国経済の復興をライン川の奇跡を真似して、漢江の奇跡と言ったりしますが、これは語弊があります。

ドイツは戦前から科学技術や医療が発達し、経済もヒトラー時代に回復していたため、戦後に短期間での復興が可能でした。しかし、朝鮮は違います。結論から言うと、朝鮮経済はドイツに比べ、極めて不安定なのです。

日清戦争後の下関条約で独立した朝鮮ですが、それまでの腐敗した政治のおかげでろくな産業が育っておらず、また、教育水準も低かったため、およそ10年で財政破綻し、日本に助けを求めました。

このことからもわかる通り、朝鮮はドイツと異なり、その経済基盤は極めて惰弱であり、国民経済が育っていないのです。韓国経済の復興は国内要因がほとんどなく、大半がアメリカや日本の援助によるものでした。つまり、外国頼りの経済であり、繰り返しになりますが、不安定な経済です。もちろん、これは北朝鮮も同じです。産業がほとんど発達していない北朝鮮は、中国の援助で経済を保ってきましたが、中国経済が急成長を始めるのは21世紀に入ってからです。20世紀の中国経済では、残念ながら日米には太刀打ち出来ません。必然的に、南北朝鮮の経済格差は拡大していきました。実はこの事が北朝鮮に、ある事を決意させます。それは、アメリカへの接近です。

同じ朝鮮民族でありながら、日米の援助を受けた韓国は発展し、中国の援助を受けた北朝鮮は発展出来なかった。もちろん、経済格差の要因は国内にもありますが、北朝鮮はそうは考えません。アメリカからの援助が得られれば発展が遂げられる。そう考えたのです。

現在、北朝鮮が核実験やミサイル発射実験を繰り返してる背景には、アメリカとの平和条約締結という目的があります。

平和条約を締結する事でアメリカから援助を引き出し、経済や国家体制を立て直そうとしているのです。まるで、好きな子の気を引くために暴れる少年の様ですが、皆さん御存知の通り、その様な少年の願望はほとんどの場合叶わないものです。北朝鮮もそれに気づくと良いのですが・・

北朝鮮〜ドイツとミサイルと恋物語〜

こんにちは。
私が小学生の頃は、中国のイメージとくれば自転車でした。みんな緑色の人民帽を被って自転車に乗っている。失礼ながら、決して豊かではないイメージです。
それが今では、都市部の人々は車を乗り回し大気を汚染する事この上なし。共産党幹部の子供に至っては、フェラーリで高速道路をかっ飛ばし衝突事故を起こして大破。後部座席に乗っていた2人の全裸の女子大生と共に、この世を去る。まさに、恥と共に去りぬです。

何が言いたいかと言うと、「時代は常に流れているのだから、過去のイメージにとらわれてはいけない。」などという当たり前の事ではなく、「時代の変化の要因を考えれば現在の世界がわかる。」という事です。

例えば、「何故貧しい国であった中国が(表面上は)豊かな国になったのか。」これを突き詰めていくと、実は中国お得意の反日政策の原因がわかります。

さて、今回は世間を騒がせている北朝鮮のミサイル問題に絡め、何故、南北朝鮮でかくも経済格差が拡大したのか。これについて書きたいと思います。(中国史を期待された方がいらっしゃったらお詫びします。)

 

 

近年に至るまで大量の餓死者を出した北朝鮮に対し、韓国経済は順調な発展を遂げました。何故、同じ民族なのにこの様な格差が生じたのか?

実は朝鮮半島の経済格差について学ぶ為には、東西に分裂していた時のドイツ、それもベルリンの壁について学ぶと、理解しやすいはずです。

ベルリンの壁を築いたのは東ドイツ及びソ連、東側諸国すなわち社会主義国側です。しかし、その原因はアメリカ、すなわち西側諸国にありました。

1949年にドイツは東西に分裂しますが、その時点ではベルリンの壁などありません。国境線は有刺鉄線による簡素なものでした。当時は冷戦真っ只中です。アメリカはなんとか、東側諸国を弱体化させたい。しかし、軍事侵攻をすれば確実に第三次世界大戦が起きる。軍事侵攻以外の手段を採らねばなりません。そこでアメリカが考えたのが、西ドイツの経済復興でした。

1950年代、西ドイツはライン川の奇跡と呼ばれる程の経済復興を遂げます。もちろん国内要因も大きいのですが、実はアメリカの大規模な援助が一番の要因なのです。

では何故、アメリカは西ドイツに経済援助を行なったのか。それは、東西ドイツの経済格差拡大が目的でした。

残念ながら、独ソ戦など大戦の被害から立ち直っていないソ連に、東ドイツの復興を支援する力はありません。一方、アメリカの援助を受けた西ドイツ。東西ドイツの経済格差は広がる一方です。東ドイツの労働者からすれば、たまったものではありません。

想像してみてください。東ドイツには仕事が無い。西ドイツには仕事が溢れている。誰だって、西ドイツに行きたくなります。結果、東ドイツから西ドイツに多くの労働者が亡命していきました。多くの労働者を失った東ドイツは弱体化します。もうおわかりでしょう。これこそが、アメリカの狙いだったのです。結果、東ドイツからの労働者亡命を防ぐ為、東ドイツ政府やソ連ベルリンの壁を築きました。

この様に、アメリカの経済援助が東西ドイツの経済格差を生み、分断を決定的なものにしたわけです。その後、冷戦末期にベルリンの壁が破壊され、冷戦終結後に東西ドイツは統一されました。これは、財政が破綻し自力での経済復興が困難になった東ドイツを西ドイツが吸収した形でした。

では、朝鮮半島の場合はどうだったのか。これについては、次回の記事で御説明したいと思います。

シンガポール〜お土産が生んだ空港のお話〜

今ではゲーム会社の様相を呈しているmixiですが、かつては和風SNSとして、若者はほとんどやっている。それ位の勢いがありました。今の学生さんには信じられないかもしれませんが、それが今から10年ほど前の日本なのです。当然、私もやっていました。まあ、20代前半の小僧の日記なんで、今読むと、こっ恥ずかしい事この上なしなんですが、ちょいと気になる記事を見つけまして。今回はそのmixi日記を、加筆修正した日記になります。

2012年にシンガポールに旅行した時の記事になりますが、初のシンガポールで浮かれていた筆者に沖縄の天誅が下されるという、ラピュタ的な冒険活劇(?)といったところでしょうか。

(以下、本文)

少し前の話ですが、2月1日からシンガポールに行ってきました。 
当初は2泊4日の予定でしたが、急遽3泊5日になりました。 

2月1日 
23:40羽田発の飛行機です。なんか、これを初日と言うのが悔しいです。羽田空港のカツ丼が意外に美味しかったです。 

2月2日 
6:00に現地に着きました。機内では5:00に起こされ、朝食を食べさせられました。 
魚のフライとサラダとご飯でした。重すぎます。朝5:00にしては重すぎます。 

ホテルに荷物を置いた後、チャイナストリートとインドストリートに行きました。チャイナストリートはこれでもかって位、お土産物がありました。 
お土産を選んでいたら、携帯に電話がありました。日本からの仕事の依頼でした。2月8日に仕事が入りました。流石は風水の国です。臨時収入です。 
でも、通話料が怖いです。 
なお、電話してきたスタッフは、何度も会った事があるにもかかわらず

「東根先生〜初めまして〜お久しぶりです〜!」

という、日本語の常識を一切合切かなぐり捨てた挨拶を投げかけた後、

「お仕事の依頼なんですが、世界史の授業なんですが大丈夫ですか〜?」

などと、世界史講師に世界史の授業が出来るかという奇妙奇天烈な確認をしてきました。

ちなみに、チャイナストリートのトイレは10セント取られました。有料の割には汚い・臭い・紙無いの三拍子揃ってます。ひどい話です。 

さすがに疲れたのでチェックインした後一眠りし、夕食後、シンガポールスリングで有名なラッフルズホテルのロングバーに行きました。 

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その時の写真です。悪い顔になっています。あまりに美味しくておかわりしました。さらに、何か別のカクテルをもう1杯飲もうとしましたが、あまりカクテルに詳しくない筆者。チャイナブルーを頼んだら青島ビールが出てきました。なるほど。

青=ブルー
青島(チンタオ)=チャイナ

見事です。
筆者の拙い英語とボーイの拙い日本語のやりとりの結果、見事な意思疎通を達成出来ました。
チャイナブルーは日本以外のアジアの国では通じないそうです。勉強になりました。 

2月3日 
起きてすぐに、ホテル屋上のプールではしゃぎました。 

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マリーナベイサンズというホテルです。 
SMAPのCMのホテルです。テンション上がります。

午後はアラブストリートでモスクを見てきました。水タバコを初体験しました。でも、一番印象に残っているのは、夕飯で行ったペルシャ料理のお店で見たベリーダンスです。あまりの迫力とエロさに驚愕しました。思春期の中学生は絶対に見てはいけません。 

2月4日 
マーライオン見ました。
ラッフルズの像を見ました。
シンガポールフライヤーに乗りました。 
マーライオンって意外に小さいんですよね。カミさん曰く、世界三大がっかりスポットだそうです。何となく、わかる気がします。 

いろいろ見ましたが、22:00発の飛行機で帰国です。本音を言えば、もう少し見たかったなと。まだ有名なチキンライスやクレイポットライスも食べてない。 
また、来たいなと思いつつ、空港に着き、出国審査を終えて手荷物検査を受けました。 

「Hey!」 

検査官の若い女性に呼び止められました。  

「キーホルダーを見せろ!」

と言われました。   

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このキーホルダーです。そうです。弾丸です。10年前に沖縄で買った、ライフルの使用済み弾丸を使ったキーホルダー。ゴルゴ13愛用の、M-16の弾丸を使ったキーホルダー。ゴルゴ13好きの筆者にとっては、何物にも変え難い一品です。

たくさんの検査官が集まってきました。男も女も屈強な検査官が集まってきました。そして 

パスポートを取り上げられました…! 

シンガポールでは武器の持ち込みや持ち出しが厳しく禁止されています。筆者のキーホルダーは武器とみなされたようです。迂闊でした… 
近くの椅子に座らされ、周りを屈強な検査官に囲まれました。筆者に英語が通じないとわかったらしく、JALの日本人スタッフの人が来ました。 
JALの日本人スタッフはこう言いました。 

「申し訳ありませんが、今夜の飛行機には乗れません。」 

シンガポール再入国決定です。ある意味、夢が叶いました。 

「これから、警察が来て調書を作ります。場合によっては逮捕の可能性もあります。」 

おい!ちょっと待て!どう見てもキーホルダーだろ!家の鍵や自転車の鍵が付いているぞ!これでどうやってテロを起こすんだ!ていうかせっかくの仕事が…! 

焦る筆者。残念ながら、筆者は英語がとても苦手です。カミさんが代わりに 

「イミテーション!」
とか
「スーベニア!」
と抗議してくれています。スーベニアとはお土産という意味だそうです。多分、一生忘れない英単語です。 

いよいよ、警察が登場しました。三人組です。おそらく、インド系と思しきリーダー格の警官が調書を取り始めます。もろ銃持ってます。それも拳銃ではないです。アフガニスタンでテロリストが持ってそうな、デカイ銃です。怖いです。 
警官や現地の検査官は、筆者を収監する方向に持っていこうとしましたが、JALの日本人スタッフ、木村佳乃に似た日本人スタッフが、かなりの迫力で筆者を庇ってくれました。
インド系と思しき警察官。筆者との距離を1m程に詰め、鬼瓦の様な表情で

「職業は?」 

と問いかけます。
JALの日本人スタッフが通訳してくれました。しかし、混乱している筆者。日本人スタッフに向かって 

「teacher」 

と答えました。そこは日本語でよろしい。思わず苦笑する日本人スタッフと鬼瓦。 

どうやら、このとぼけた回答で、「こいつはテロリストどころかとんだおとぼけ野郎だ。」と判断されたのでしょう。
結果、収監も罰金も免れ、警告とキーホルダーの没収ですみました。何物にも変え難い弾丸キーホルダーさらばです。
警告書には 

「次にシンガポールの法に触れる行為をした場合、すぐに裁判になるので覚悟しろ 」

みたいな事が書かれていました。 
件の警官、最後は笑顔を見せつつ、シンガポールに持ち込みが禁止されているリスト(イラスト付き)を見せてくれました。
銃やナイフなどのイラストに混じって、手裏剣のイラストがありました。 
警官、手裏剣を指さして 

「ニンジャ」 

だそうです。笑えません。 渾身のギャグなのかもしれませんが、笑えません。

すったもんだで解放され、再入国し、新たなホテルにチェックインです。もちろん、筆者のミスですから、パートナーの分のホテル代も最終日の滞在費も全て筆者の負担です。2月8日の臨時収入は吹っ飛びました。 

2月5日 
チキンライスとクレイポットライスを食べました。夢が叶いました。 
空港に行くと、昨日筆者を助けてくれたJALのスタッフがいらっしゃいました。彼女のおかげで帰国出来る訳です。JALに感謝です。彼女に足を向けて寝られません。今度から、飛行機に乗る時は必ずJALにします。 

2月6日 
6:00前に日本に着きました。やっぱり、到着1時間前に朝食が出ました。今度はオムライスでした。重いです… 

シンガポールはいろいろと面白い都市です。 
でも、今回の旅は非常にスリリングな旅でした。 
まさに、シンガポールスリリングです。おあとがよろしいようで… 

不倫と政治家とルネサンス

こんにちは。
 
最近は芸能界も政治の世界も、不倫が一大ブームの様ですね。
シングルマザーを売りにする一方で不倫をし、見事に世間のシングルマザーの印象を悪化させてくれた与党議員。腹立たしい限りです。ところがその一方で、その与党議員の不倫を追及していた野党議員が、待機児童問題を提唱する裏で法を尊ぶべき弁護士と不倫に勤しむという、まさにカオス状態です。
 
まあ、政治家の質の低下というのは18〜19世紀のヨーロッパで既に問題化していた事なのですが、それにしても、昨今の日本の道徳観の欠如っぷりは、まったくもって目を覆うばかりです。何故、日本人の道徳観がここまで低下してしまったのか。その理由については、後日御説明しようと思っています。
 
今回は、特に不倫と関係しているかというと微妙なのですが、せっかくなので不倫をテーマに文化史の解説をしてみようかなと。
 
学生時代に世界史が得意だった人も、文化史は苦手だったのではないでしょうか。何故なら、流れが無いからです。
文化史は「作者」と「作品」を覚える。この繰り返しですから、単語を強制的に頭に焼き付けるという苦行の連続なのです。
しかし、文化史を理解するうえで大切な事は、
 
社会や時代の動きを把握する
 
これに尽きます。
 
例えば、中世ヨーロッパは完全なキリスト教社会です。人口のほぼ全てがキリスト教徒ですから、国王や将軍よりもローマ教皇が偉い。ローマ教皇の言う事には絶対服従キリスト教が唯一の価値観である。こんな時代です。そうすると、中世ヨーロッパの文学作品も、必然的にキリスト教の価値観を反映したものになります。
 
一例を挙げると、キリスト教では禁欲が美徳とされました。その結果、中世の文学作品に出てくる人間は、誰もが欲望を捨て去った完璧な人間として描かれる訳です。
どうでしょう?そんな人間がいる訳ないという事は、政治家の先生方が我々に教えてくれてますよね。
 
その後、中世ヨーロッパから近代ヨーロッパに移る過程で、宗教改革が起き、キリスト教中心の社会は否定される訳ですが、時系列をまとめると
 
中世ヨーロッパ=キリスト教中心の文化
近代ヨーロッパ=人間中心の文化
 
となります。
つまりは、中世と近代の間のルネサンスは、キリスト教中心の文化から、人間中心の文化に変わる過渡期の文化と言えます。
何が言いたいかというと、
 
ルネサンス期の文化は禁欲を否定する。つまりは、人間の欲望を描く。
 
という事です。
 
例えば、ペトラルカという詩人は『叙情詩集』という作品の中で、理想的な恋人ラウラへの愛を詠っています。つまり、愛という感情、すなわち欲望を詠っている訳です。
(ラウラが実在しないという説もあり、そうすると、妄想の中でつくりあげた恋人への愛を詠うという、かなり危ない人になってしまいますが・・)
 
ペトラルカを例にとりましたが、ルネサンス期の作品はキリスト教が否定していた人間の欲望を描く事で、中世ヨーロッパを否定する作品が多いのです。
この感情を描くという手法は近代ヨーロッパになると確立されて行き、ロマン主義へと発展していきます。
 
この様に、文化は社会の動きと連動しているという事を理解していれば、文化史を理解するのに役立つでしょう。