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東京ラブストーリーとジェネレーションギャップを考える

こんにちは。

当たり前ですが、予備校講師は顧客の大半が10代の若者達です。そのため、若者との接し方に長けていると思われるのか、よく酒の席でサラリーマンの方から

「最近の新入社員は、どう接して良いかわからない。」

という相談を受けます。いわゆるジェネレーションギャップというやつですね。

有名な話ですが、エジプトのピラミッドにも、建築に携わった労働者達の「最近の若者は・・・」という愚痴が刻まれているそうです。

つまり、ジェネレーションギャップは人類の永遠の課題とも言えるのかもしれません。

では、どうすればジェネレーションギャップを克服出来るのか。

ここで、私の体験談をある漫画を基にお話ししたいと思います。

 

 

 

東京ラブストーリー

言わずもがな、90年代を代表する恋愛漫画。一時代を築いた純愛漫画と言っても過言ではないでしょう。
ドラマは見た事ないが、高2の時、古本屋で文庫本を購入。純愛ストーリーに見事にハマってしまった。

 

ご存知ない方の為に簡単に人間関係を整理すると

 

 

完治:主人公。愛媛出身。
さとみ:主人公の高校時代の同級生。
三上:主人公の幼馴染。高校も同じ。
リカ:主人公の同僚。
和賀:完治とリカの上司。

つまり、完治、さとみ、三上の3人は高校の同級生なのです。彼らが社会人や大学生となり、愛媛から東京に出て、純愛物語を展開していく。

 

 

この度、物語完結から25年後を描く新作が発売され、迷う事なく購入。非常に面白かったです。
しかし、何処か違和感が・・
試しに、カミさんにも読んでもらいました。やはり、違和感を感じたらしいのです。2人の共通意見は

「これ、純愛じゃなくね?」

ここで、登場人物の人間関係をもう少し深めてみましょう。

 

 

完治:さとみに片思いするもさとみを三上にとられ、リカと寝る。その後、リカと同棲。

リカ:和賀と愛人関係だったが、和賀が妻子を捨てた途端別れる。その後、完治と同棲するも、他の男とも寝る。何度も寝る。突然、アメリカに留学。最後は完治と仲がこじれた隙に和賀の子を身籠もり、消息を断つ。

三上:さとみと同棲するも、度重なる浮気が原因で破局。その後、大学の同級生と結婚。

さとみ:完治に想いを寄せた時期もあったが、煮え切らない完治を待てず、熱烈な三上のアプローチに同棲を決意。その後、リカがアメリカ留学している間に完治と急接近。見事に結ばれ、2人の子宝に恵まれる。

 

 

 

純愛ではなかった・・
まったくもって純愛ではなかった・・・

高2の時の、17歳の時の私は、純愛だと思ったのです・・原田宗典ではないが、まさに「17歳だった」と言えるでしょう。

 

いかがでしょうか?当たり前ですが、この様に、人間は齢を重ねる毎に感性も変わってくるのです。

つまりは、ジェネレーションギャップを超えるためには、

 

「相手の年齢に合わせ、自分がその年齢の時にどの様な感性を抱いていたかを思い出す。」

 

これが有効な手段の一です。

ただ、なかなか難しいのも事実・・・

 今回はここまでにし、次回は別の角度からジェネレーションギャップについて書いてみようと思います。

 

 

 

十七歳だった! (集英社文庫)

十七歳だった! (集英社文庫)

 

 

部活と受験の両立は不可能?

こんにちは。

先日、予備校の合格祝賀会に行ってきました。今年も多くの生徒が志望校に合格し、こちらとしても嬉しい限りです。

毎年、この時期になると思い出す生徒が何人かいます。

 

4月の時点では偏差値が40あるかないかだったのに、MARCHに合格したサッカー部の男の子

8月までダンス部で勉強時間が確保出来なかったのに、早稲田に合格した女の子

野球部が忙しく、偏差値も40台だったけど、立教に合格した男の子

 

いわゆる、逆転合格というやつですね。もちろん、彼らが人並み以上に努力した結果です。素晴らしいの一言に尽きます。

ただ、気を付事があります。彼らに共通して言えるのは、

 

勉強を順序立てて上手くやった

 

これに尽きます。

彼らは皆、4月から7月8月までは、ほとんど勉強時間を確保出来ませんでした。

世界史の勉強法は

 

(1)情報の収集(授業を受ける)

(2)情報の理解(テキストの内容を復習する)

(3)暗記

(4)演習

 

大きく分けてこの4段階になります。一番理想的な勉強法は、毎週授業を受ける毎に、(1)から(4)を全てやる事ですが、部活をやっていない現役生や卒生でも、これはなかなか難しい。ましてや、部活が忙しい人達にとっては、ほとんど不可能とも言えるでしょう。

そこで提唱したい学習方法があります。先ほど例に出した逆転合格を達成した生徒達は、4月に私と面談し、ある方法を採る事を確認しました。それは

 

段階的学習

 

です。

彼らは、部活をやっている間は(1)だけしかやりませんでした。そして、部活を引退し時間が出来てから、(2)から(4)をやったわけです。つまりは

 

忙しい時は授業に出るだけ出て、情報を頭に入れる。

時間が出来てから、それらを復習し、受験に使える知識とする。

 

という段階的に勉強していました。

 

部活をやっている最中は、どうしてもそれに集中したいものです。誰だってそうです。ただ、考えてみて下さい。部活をやっていない現役生や高卒生は、4月から多くの時間を勉強に割いています。

例えば、一般的な卒生は1日9時間は最低でも勉強するでしょう。週に63時間。月に252時間。4月から7月までで1008時間です。

もし、7月まで部活を理由に一切勉強しないと、8月以降、この1008時間を取り戻さないといけない。極めて困難です。

その昔、それこそ私が受験生だった時代は、今とは出題形式が異なっている等様々な要因で、部活引退後の逆転合格は今より容易でした。

ですが、昨今の入試は背景知識を問う等複雑化している部分もあり、部活引退まで全く勉強していない状況での逆転合格は極めて困難なのです。

 

タイトルの「部活と受験の両立は不可能?」という問いに対しては、私は

 

可能である

 

と考えます。ただし、どちらも全力投球では、二兎を追う者になってしまうので、部活引退までは

 

勉強:部活=15:85

 

これ位の割合で勉強すると良いでしょう。部活をやっている人は引退までの期間を、

 

部活引退後に勉強に全力投球し逆転合格を達成する為の準備期間

 

と定義し、部活でも受験でも結果を残せるよう頑張ってください。

世界史の勉強法その2

今回も、大学受験に向けての世界史の勉強法について書いてみたいと思います。

くどいようですが、世界史は演習が極めて重要です。そして、前回の記事では

 

「問題演習は適切な時期に適切な問題を解くこと」

 

が重要であり、そのために

 

4月~6月:市販の問題集や予備校の問題集

7月~9月:志望校以外の赤本

10月~ :志望校の赤本

 

という演習スケジュールを提案しました。今回は7月~9月の演習、即ち、「志望校以外の赤本演習」について説明したいと思います。

基本的に、この時期には志望校と同レベルの赤本演習を進める事が理想的です。

例えば、青山学院大学が第一志望の人がいたとしましょう。その場合は、同じMARCHクラスの明治大学の赤本を解くといった具合です。

皆さんの中には、「そうはいってもこの時期ではまだ解けない。」と思う人もいると思います。しかし、勘違いしないでください。

 

この時期、赤本を解ける必要なんてありません。

 

はっきり言って、0点でも良いのです。この時期に赤本を解く目的は、統合問題への対応力と実戦力の養成です。

それまでの問題集を使っての演習は、分野別の演習です。

7月の時点で皆さんは、それぞれの分野ごとの問題を解く力は身に付いているはずです。しかし、入試問題では複数の分野にまたがって出題される問題も珍しくありません。

例えば「古代ローマ」「後漢」「東南アジア諸国」という複数の分野が統合されて出題されるのです。

もし、貴方が分野別の演習しかしていないと、同時に様々な問題を出された時に解けなくなってしまうかもしれません。もちろん、受験本番でそのような事態に陥っては論外です。様々な分野の問題を出された時に上手く頭を切り替えてそれぞれの問題を解ける様にする。これがこの時期の赤本演習の目的です。

 

また、当たり前の事ですが、例えばセンターの過去問を何年分解いても、早慶クラスの問題を解けるようにはなりません。逆に言えば、この時期に志望校と同レベルの問題に解き慣れておけば、10月以降に第一志望の問題を解く時にスムーズに解けるのです

 

学校の先生は、赤本を解くのは直前で良いと言う人もいるかもしれませんが、赤本は早く解けば解くほど皆さんの実力を高めてくれます。ただし、むやみやたらに解けば良いという訳ではありません。

先ほども書きましたが、9月までは赤本の得点率を気にする必要はありません。その代り、復習が極めて重要です。

その復習の方法ですが、基本的には同じ問題を繰り返し解く方法が一番です。

仮にある大学の赤本で08年から2010年までの3年間の問題が収録されていたとしましょう。この場合、素直に順番通り解いてはいけません。例えば

「10→09→08→10→09→08→10→09→08」と9回解くより

「10→10→10→09→09→09→08→08→08」と

同じ年度を連続して解く9回の方が遥かに効率的に、実戦力の養成や単語の暗記が出来ます。そして3回解き終わったら、間違えた部分をノートにまとめると、秋以降に自分の弱点を効率的に復習出来るのでお勧めです。

ちなみに、1回解いて終りでは単語も覚えられないし実戦力も身につかない。まったくもって無意味です。必ず3回は解いて出てきた単語や知識を身に付けましょう。

 

なお、解く範囲ですが、現役生及び初学者は既習範囲のみでかまわないでしょう。高卒生は全範囲解いて下さい。

 

最後に、問題方式毎にお勧めの大学を載せておきます。

【空欄補充問題】

慶應義塾大学(文学部)

慶應義塾大学(商学部)

青山学院大学(文学部)

中央大学(文学部)

明治学院大学(学部は問わず)

成城大学(経済学部)

駒澤大学(学部は問わず)

専修大学(学部は問わず)

 【正誤問題】

早稲田大学(国際教養学部)

中央大学(経済学部)

法政大学(文学部=2月7日入試)

成蹊大学(学部問わず)

東洋大学(学部問わず)

日本大学(商学部及び法学部)

 

これらの大学は、悪問も少なく、復習もしやすいはずです。参考にしてみて下さい。

世界史の勉強法

今回も、大学受験に向けての世界史の勉強法について書いてみたいと思います。

 

前回の記事で「世界史は演習科目である!」と書きました。

理由は前回の記事を読んでいただければと思いますが、では、具体的にどの様な演習をすれば良いのか。もちろん、やるべき演習は時期によって違います。例えば、4月から第一志望の赤本を解いて合格点を取れる人は、ほぼいないでしょう。

つまり、

 

「問題演習は適切な時期に適切な問題を解くこと」

 

これが重要なのです。以後、どのような時期にどのような問題を解くべきかについて、

少し、時系列毎にまとめてみます。

 

4月~6月:市販の問題集や予備校の問題集

7月~9月:志望校以外の赤本

10月~ :志望校の赤本

 

この様な演習スケジュールが理想的かと思います。

まずは4月~6月の市販の問題集や予備校の問題集ですが、これがなかなか難しい。何故なら、問題集は人によって合う合わないがはっきりと分かれます。例えば、先輩に勧められた問題集が自分にとっては使いにくいという事が多々あります。また、現在、参考書や問題集は数多く出版されていますが、はっきり言ってまさに玉石混淆です。本当に入試問題を研究しているのか、疑いたくなる問題集もあります。その中から、自分に合う問題集を見つけなければいけないのです。

本来なら、私のお薦めの問題集を書きたいのですが、ちょっと大人の事情というものがありまして、書けないのがもどかしい(笑)

そこで、皆さんが問題集を選ぶ時に活用してほしい基準をいくつか書いてみます。

 

(1)過去問を使っている

(2)一問一答形式ではなく、文章の穴埋め方式

 

この二点ですね。

(1)についてですが、当然皆さんは、最終的に志望校の入試問題を解けるようになりたいわけです。出版社や著者のオリジナルの問題を使っている問題集はより、過去問を使った物の方がお薦めなのは自明の理です。

(2)も理屈は同じです。一問一答は単語を覚えるのには、適しています。それは事実です。しかし、それは同時に、皆さんの負担を大きくしているのです。

一問一答で単語を覚える場合、単語を一つずつ覚える事になります。それに対し、文章の穴埋め方式なら、関連する単語をセットで覚える事が出来ます。古代中国を例にとってみましょう。

前漢武帝匈奴衛氏朝鮮への遠征を実施し、朝鮮4郡、河西4郡、南海9郡を設置したが、莫大な対外政策費が財政を圧迫し、塩鉄酒の専売制度を実施した。」

この文章を読むだけで、

武帝匈奴衛氏朝鮮・朝鮮4郡・河西4郡・南海9郡・塩鉄酒の専売

の7つの単語を覚える事が出来ます。当然ですが、7つの単語を一つずつ覚えるより効率的でしょう。

 

7月以降の志望校以外の赤本演習については、次回書きたいと思います。

 

 

大学受験に挑む世界史受験生へ

今日は、世界史の勉強法について書いてみようと思います。

 

おそらく、新高3生の皆さんの中には、世界史に苦手意識を持っている人も多いと思います。世界史を選んだ人の中には

「漢字が苦手だから日本史より世界史」

という、消極的(?)理由で世界史を選択した人もいるかもしれません。もっとも、漢字が苦手という人は中国史で苦労するのが罠なんですが(笑)

もしくは

「日本よりも外国が好き」

という積極的(?)理由で世界史を選択した人もいるでしょう。

ただ、どんな理由で世界史を選んだにせよ、一つだけ覚えておいてほしい事があります。それは

 

「世界史は暗記科目ではない!」

 

という事です。

多くの人は驚くかもしれませんが、結論から言えば

 

「世界史は演習科目である!」

 

これを肝に銘じてください。

 

おそらく、中学生の時から、「社会科目=暗記」という意識を刷り込まれた人が大半でしょう。

しかし、大学受験の場合、難関大学になればなるほど、単語を覚えるだけでは解けない問題が増えてきます。

何故でしょうか?その理由は、大学というか社会が求める人材像にあります。

現在、大学や社会が皆さんに求めている能力は

「自分で考え、答えを導き出す力」

です。そして、当たり前ですが入試問題も、その能力を持つ人を選抜するために作成されます。

では、そういう問題に対処するためには、どうしたら良いのでしょうか?結論から言えば、

 

「論理的思考能力を高める」

 

これが世界史を得点源にして第一志望に合格する鉄則です。

もう少し具体的に言うと

 

「常に因果関係を明確にする」

 

これを意識する勉強が大事なのです。

 

例えば「フランス革命」を例にとって見ましょう。フランス革命といえば、「国王ルイ16世が処刑され、王政が打倒された」と高校では習うでしょう。

では何故、王政が打倒されたのでしょうか?

それは当然、国民の王政への不満が高まったからです。

では何故、国民の王政への不満が高まったのでしょう?

こうして、「何故その出来事が起きたのか」を考える勉強が、皆さんが求められている勉強法なのです。

では何故、その様な勉強法をしなければいけないのでしょうか?何故、単語の暗記だけではいけないのでしょうか。

その理由を説明するために、以下、フランス革命発生の因果関係を整理してみます。

(1)フランス革命が勃発し国王ルイ16世処刑(1793)

(2)王政への不満増加

(3)フランス経済の悪化

(4)イギリスから安価な商品が大量流入

(5)両国の関税相互引下げ

(6)英仏通商条約(イーデン条約)締結(1786)

(7)フランスにおける自由貿易主義の蔓延

(8)英仏の経済格差拡大

(9)イギリスで産業革命発生(18世紀半ば)

 

いかがでしょうか?こうして見ると、18世紀の産業革命が、100年以上後のフランス革命につながっている事がわかると思います。

そして難関大学の入試で問われるのは、(2)(3)(7)(8)といった社会変化の部分であったり、産業革命からフランス革命までの流れを説明させるような問題なのです。

つまり、単語を覚えるだけではなく、その間の因果関係について理解しなければいけません。そしてそのためには、「論理的に物事を考える力」が求められているのです。その力を身に付けるために皆さんがやらなければいけないのは

 

「徹底した問題演習」

 

です。

思考能力は、考える事によって発達します。考えながら問題を解くことで、思考能力が高まると、自然と暗記能力も高まり、世界史が得意科目へと変わっていくでしょう。

 

長々と書きましたが、

 

「世界史は思考能力を高めるため、演習を重視する演習科目である」

 

受験生の皆さんは、これを意識してもらえればと思います。

 

はじめまして

世界史講師の東根です。


予備校や高校で世界史を教えたり、模試を作ったりと世界史を生業としています。


サザンオールスターズやプロレスをこよなく愛する、神奈川生まれの神奈川育ち。

幼少期に夢中になった三銃士や、小学生時代に心を鷲掴みにされた三国志のおかげで、歴史好きになりそれを仕事にしています。

仕事の合間に、カメラを片手に写真を撮って歩くのが息抜きです。


ブログでは受験生対象に世界史の勉強方法や、社会人の方を対象に、知っていると現在進行形の国際情勢を理解するのに役立つ世界史の知識を書いていこうと思っています。もっとも、書きたい事は色々とあるので、何を書くかはまだまだ未知ですが、お付き合いいただければ幸いです。


よろしくお願いします。