大学受験に挑む世界史受験生へ

今日は、世界史の勉強法について書いてみようと思います。

 

おそらく、新高3生の皆さんの中には、世界史に苦手意識を持っている人も多いと思います。世界史を選んだ人の中には

「漢字が苦手だから日本史より世界史」

という、消極的(?)理由で世界史を選択した人もいるかもしれません。もっとも、漢字が苦手という人は中国史で苦労するのが罠なんですが(笑)

もしくは

「日本よりも外国が好き」

という積極的(?)理由で世界史を選択した人もいるでしょう。

ただ、どんな理由で世界史を選んだにせよ、一つだけ覚えておいてほしい事があります。それは

 

「世界史は暗記科目ではない!」

 

という事です。

多くの人は驚くかもしれませんが、結論から言えば

 

「世界史は演習科目である!」

 

これを肝に銘じてください。

 

おそらく、中学生の時から、「社会科目=暗記」という意識を刷り込まれた人が大半でしょう。

しかし、大学受験の場合、難関大学になればなるほど、単語を覚えるだけでは解けない問題が増えてきます。

何故でしょうか?その理由は、大学というか社会が求める人材像にあります。

現在、大学や社会が皆さんに求めている能力は

「自分で考え、答えを導き出す力」

です。そして、当たり前ですが入試問題も、その能力を持つ人を選抜するために作成されます。

では、そういう問題に対処するためには、どうしたら良いのでしょうか?結論から言えば、

 

「論理的思考能力を高める」

 

これが世界史を得点源にして第一志望に合格する鉄則です。

もう少し具体的に言うと

 

「常に因果関係を明確にする」

 

これを意識する勉強が大事なのです。

 

例えば「フランス革命」を例にとって見ましょう。フランス革命といえば、「国王ルイ16世が処刑され、王政が打倒された」と高校では習うでしょう。

では何故、王政が打倒されたのでしょうか?

それは当然、国民の王政への不満が高まったからです。

では何故、国民の王政への不満が高まったのでしょう?

こうして、「何故その出来事が起きたのか」を考える勉強が、皆さんが求められている勉強法なのです。

では何故、その様な勉強法をしなければいけないのでしょうか?何故、単語の暗記だけではいけないのでしょうか。

その理由を説明するために、以下、フランス革命発生の因果関係を整理してみます。

(1)フランス革命が勃発し国王ルイ16世処刑(1793)

(2)王政への不満増加

(3)フランス経済の悪化

(4)イギリスから安価な商品が大量流入

(5)両国の関税相互引下げ

(6)英仏通商条約(イーデン条約)締結(1786)

(7)フランスにおける自由貿易主義の蔓延

(8)英仏の経済格差拡大

(9)イギリスで産業革命発生(18世紀半ば)

 

いかがでしょうか?こうして見ると、18世紀の産業革命が、100年以上後のフランス革命につながっている事がわかると思います。

そして難関大学の入試で問われるのは、(2)(3)(7)(8)といった社会変化の部分であったり、産業革命からフランス革命までの流れを説明させるような問題なのです。

つまり、単語を覚えるだけではなく、その間の因果関係について理解しなければいけません。そしてそのためには、「論理的に物事を考える力」が求められているのです。その力を身に付けるために皆さんがやらなければいけないのは

 

「徹底した問題演習」

 

です。

思考能力は、考える事によって発達します。考えながら問題を解くことで、思考能力が高まると、自然と暗記能力も高まり、世界史が得意科目へと変わっていくでしょう。

 

長々と書きましたが、

 

「世界史は思考能力を高めるため、演習を重視する演習科目である」

 

受験生の皆さんは、これを意識してもらえればと思います。