読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

年号とゆずと新入社員との接し方

こんにちは。

今朝のニュースで、多くの企業で入社式が行われている様子を見ました。

大体の新入社員は

「希望で胸が膨らみます!」

みたいなコメントをしていました。社会人の諸先輩方がこのコメントを見て、どのような感想を抱くのか。

もちろん人それぞれですが、そのコメントの大半は、「現状の自分から見てのコメント」になると思います。あくまで私見ですが、大半は否定的なコメントになるのではないでしょうか。(そう思うのは私の性格が捻じ曲がっているからかもしれませんが・・・)

前回の記事でも書かせていただきましたが、私は予備校講師としての経験上、ジェネレーションギャップを超えるためには、

 

「相手の年齢に合わせ、自分がその年齢の時にどの様な感性を抱いていたかを思い出す。」

 

これが有効な手段だと考えています。

考えてみて下さい。社会人として何年も過ごした方は、「言われた事は忠実に実行する」という組織の論理が身に付いています。ところが、相手はつい先日まで学生として、自由に過ごしていた人間です。それが良いか悪いかは議論の余地がありますが、組織の指示よりも自分の権利を主張する人間です。

仮に、入社3年目の人が新入社員と接したとしましょう。相手は仕事面のみならず、社会常識も身に付いているかどうか怪しいもんです。おそらく、先輩社員は「こんなことも知らないのか」と呆れてしまう可能性が高いです。また、社会に出て何年も働いた人は、感情を抑えて働く術を身に付けています。しかし、新入社員にはそれがありません。どうしても感情的になってしまい、仕事に支障をきたす事もあるでしょう。そんな彼らにどう接したら良いか。悩んだ先輩社員は、自分より更に年上の社員に相談したとしましょう。そうするとかなりの確率で

 

「自分が入社した時を思い出せ」

とか

「俺より若いんだから彼らの気持ちがわかるだろ?」

 

というアドバイスを頂戴するでしょう。ちなみに、私も会社員時代、これらの言葉を頂戴しましたが、残念ながら当時は「あいつらの気持ちなんかわかるか!」と思ってしまいました・・・己の未熟さを悔やむばかりです。今は、これらのアドバイスは極めて有効だと思っています。

 

新入社員を鍛える側の方々にお勧めしたいのが、

「自分はこういう指示を受けた時に、こういうやり方で乗り越えた。」

 

というアドバイスではなく

 

「自分はこういう指示を受けた時にこういう感情を抱いた。そしてそれをこういうやり方で乗り越えた。」

 

というように、自分の経験に感情を加えて話す、というアドバイスをしてみて下さい。そうすると、新入社員の心には一種の共感が芽生えるはずです。その共感が、貴方への信頼を生み、業務をスムーズに進めてくれるでしょう。

例えば、予備校の授業で

「夏は大事だ!しっかり勉強しろ!」

と言っても、大半の生徒には響きません。でも

「夏は大事ってよく言うよね。これは事実なんだ。俺も当時、凄いしんどかった。でもこうやって乗り切ったんだ。」

と話すと、共感する生徒の数はグッと増えます(全員ではないのですが・・・)

 

しかし、ここで一つ問題が出てきます。その感情をどの様に思い出せばよいのでしょうか。大半の方は日々の仕事に忙殺され、新入社員の時の事など思い出せないのが現実でしょう。私も30代半ばの人間です。流石に、18歳の時の事を詳細に思い出せるかというと無理です。ですが、思い出してください。

皆さんが思い出すべきは「出来事」ではなく「感情」です。

「入社してすぐはこんな気分だったな~」

「初めてのゴールデンウィークはこんな気分だったな~」

という様な、「当時の感情」を思い出してほしいのです。そのために有効な手段は

 

「年号」と「音楽」

 

です。出た!「年号」!なんか世界史チックですね(笑)でもこれにはちゃんとした理由があります。

最近の曲は知らなくても、昔の曲は覚えている。こういう人は多いと思います。以前、脳科学の本で読みましたが、音楽と記憶は強い結びつきがあるそうです。

例えば、貴方が1998年に入社したとしましょう。当時は「ゆず」が大ヒットしていました。そこで、youtubeでもなんでもよいので、当時聞いていた曲を聴いてみて下さい。おそらく、当時の記憶が湧き出てくるはずです。それを、新入社員に話してみて下さい。おそらく、貴方のエピソードに共感を抱いた新入社員達との関係は上手くいくはずです。

 ちなみに私も、新年度の始まりや夏前などに、ゆずの「夏色」を聞いて学生時代を思い返しています(笑)

 

夏色

夏色