悪い慣れと良い慣れ

こんにちは。

4月も後半に入りましたね。巷では、新入社員が二日で辞めた等、もはや毎年の風物詩ともいえる新入社員に関する話が溢れています。ある意味、新入社員の非常識さに日本社会が慣れてしまったのかもしれません。

そう、「慣れ」というものは、恐ろしいものなのです。

 

受験生は4月の時点では、まだやる気もあるし予備校生活に不慣れな分、緊張感もあります。しかしこれがゴールデンウィークを過ぎたあたりから、予備校に慣れだし、次第に勉強のクオリティが落ちる生徒が多いです。

断言します。そうなったら、あっという間に転落し、這い上がる事は至難の業です。サボる事を覚えた人間は、すぐに堕落します。そして、部活を引退し夏から勉強を始める生徒に、あっという間に抜かされるでしょう。

そうならないためにも、今予備校に通っている皆さんに提案したいのが、

 

毎週毎の目標を設定する

毎月ごとに違う種類の課題を提示してもらう

 

この二点です。

週毎の目標は、必ず実現可能で具体的な目標にしましょう。例えば、「古代ローマをマスターする」なんて抽象的な目標は駄目です。何を持ってマスターと言えるのか、誰にもわかりません。自分でいくらでもゴールを変えられる目標は、目標とは言えないのです。「この問題集の古代ローマの部分を、満点を取れるまで繰り返し解こう」など、具体的な目標を設定しましょう。

月毎の課題ですが、例えば、私なら生徒に、5月は「〇〇模試を目的に頑張れ」と指示し、そしてその模試が終わったら、6月は「今月中にこの問題集のここからここまでをやるように」と指示を出します。単純ですが、要するに生徒に常に異なる刺激を与える事で、現状に慣れさせないようにするわけです。「慣れの撲滅」これが最大の目的です。

 

ここまで、「慣れる」という事の危険性を書いてきましたが、もちろん、「慣れ」には良い側面もあります。

予備校に通っている方や通った経験がある方は御存知かと思いますが、予備校の授業は80分1コマか90分1コマが多いです。それには予備校サイドの事情も多々あり、もっと短くするべきだなどと批判する声もありますが、私は極めて合理的だと思っています。何故か。

当たり前ですが、予備校に通う目的は大学に合格する事です。そのためには、本番の入試で合格点を取らねばなりません。そしてその本番の入試は、60分以上の試験時間である事がほとんどです。もしそこで、試験中に集中力が途切れたら、一生が台無しになる可能性すらあります。

しかし、普段の80分や90分の授業に慣れて、授業の間常に集中出来ている人は、絶対に60分の試験時間の間も集中力を保てるでしょう。つまり予備校の授業というのは、本番で必要な集中力を養う時間でもあるわけです。この様に、常に本番を意識する勉強が出来る人は、必ず合格します。

ちなみに、この集中力という点では、やはり運動部に所属していた生徒に一日の長があるようです。今、部活をやっていて勉強に手が回らない高3生の中には、非常に焦っている人もいるでしょう。でも、安心してください。今、貴方が部活動で養っている「集中力」こそが、受験で必要とされている事なのです。その集中力を適切な方法で発揮出来れば、受験勉強の遅れは十分取り戻せます。その方法論は、後日書きたいと思います。