世界史を学ぶ人へお勧めの本 その8~秀吉が教えてくれる広い視野を持つ事の重要性~

こんにちは。

仕事が多忙を極め、ブログを放置してしまいました・・・

 

今日からまたゆるゆると再開しようと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。

 

さて、突然ですが、私は世界史講師です。当然、日本史は専門外です。しかし、これからの時代は歴史を語るうえで、両方の視点を持つ事が大事です。今回御紹介する本は、そんな幅広い視野を持つ事の重要性を教えてくれます。

 

逆説の日本史(11)戦国乱世編 朝鮮出兵と秀吉の謎 (小学館文庫)

逆説の日本史(11)戦国乱世編 朝鮮出兵と秀吉の謎 (小学館文庫)

 

 

出ました!『逆説の日本史』です。日本史を専門とされている方からは、賛否両論があるこのシリーズですが、私は大好きです。何故なら、感情や思想で語る事が無く、極めて論理的だからです。今回も、秀吉の朝鮮出兵について、論理的に説明しています。

しかし、皆さんは「朝鮮出兵が世界史にそこまで絡むものなのか?」とお思いかもしれません。

秀吉が朝鮮に出兵した。この事実は、皆さんも中学生の頃に習ったはずです。思想の偏った教師に習った方は

 

「日本で土地が無くなったから朝鮮を侵略した!」

「秀吉が朝鮮の人々を虐殺した!」

「秀吉は悪者だ!我々は謝罪すべきだ!」

 

等という、まったくもって視野狭窄に陥った知識を刷り込まれているかもしれません。(もっとも、そういう偏った教師のおかげで、我々予備校講師は、まともな事を言うだけで生徒から賞賛の視線を浴びる事もあるので、彼らに感謝すべきかもしれませんが・・・)

上記の様な事を教える教師に限って、日本は日本、朝鮮は朝鮮というように、一部の地域や時代のみを見て、物事を判断しようとします。呆れて物も言えません。

朝鮮出兵を考える時は、16世紀の世界情勢の一部として考えなければいけません。そうしなければ、資源が乏しく農業生産力も決して高くはなかった朝鮮半島に、秀吉が出兵した理由が説明つかないのです。

では、秀吉が朝鮮に出兵した理由はなんだったのか。そこには、スペインが絡んでくるのです。詳細はこの本を読んでいただければと思いますが、今まで、一部の学者が唱えていた、朝鮮出兵とは対スペイン戦略であるという考え方を、この本は論理的に説明してくれます。

この本を通じて、朝鮮出兵がヨーロッパを含めた世界情勢の中で行われたという事を御理解いただき、幅広い視野を持っていただければ幸いです。