シンガポール〜お土産が生んだ空港のお話〜

今ではゲーム会社の様相を呈しているmixiですが、かつては和風SNSとして、若者はほとんどやっている。それ位の勢いがありました。今の学生さんには信じられないかもしれませんが、それが今から10年ほど前の日本なのです。当然、私もやっていました。まあ、20代前半の小僧の日記なんで、今読むと、こっ恥ずかしい事この上なしなんですが、ちょいと気になる記事を見つけまして。今回はそのmixi日記を、加筆修正した日記になります。

2012年にシンガポールに旅行した時の記事になりますが、初のシンガポールで浮かれていた筆者に沖縄の天誅が下されるという、ラピュタ的な冒険活劇(?)といったところでしょうか。

(以下、本文)

少し前の話ですが、2月1日からシンガポールに行ってきました。 
当初は2泊4日の予定でしたが、急遽3泊5日になりました。 

2月1日 
23:40羽田発の飛行機です。なんか、これを初日と言うのが悔しいです。羽田空港のカツ丼が意外に美味しかったです。 

2月2日 
6:00に現地に着きました。機内では5:00に起こされ、朝食を食べさせられました。 
魚のフライとサラダとご飯でした。重すぎます。朝5:00にしては重すぎます。 

ホテルに荷物を置いた後、チャイナストリートとインドストリートに行きました。チャイナストリートはこれでもかって位、お土産物がありました。 
お土産を選んでいたら、携帯に電話がありました。日本からの仕事の依頼でした。2月8日に仕事が入りました。流石は風水の国です。臨時収入です。 
でも、通話料が怖いです。 
なお、電話してきたスタッフは、何度も会った事があるにもかかわらず

「東根先生〜初めまして〜お久しぶりです〜!」

という、日本語の常識を一切合切かなぐり捨てた挨拶を投げかけた後、

「お仕事の依頼なんですが、世界史の授業なんですが大丈夫ですか〜?」

などと、世界史講師に世界史の授業が出来るかという奇妙奇天烈な確認をしてきました。

ちなみに、チャイナストリートのトイレは10セント取られました。有料の割には汚い・臭い・紙無いの三拍子揃ってます。ひどい話です。 

さすがに疲れたのでチェックインした後一眠りし、夕食後、シンガポールスリングで有名なラッフルズホテルのロングバーに行きました。 

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その時の写真です。悪い顔になっています。あまりに美味しくておかわりしました。さらに、何か別のカクテルをもう1杯飲もうとしましたが、あまりカクテルに詳しくない筆者。チャイナブルーを頼んだら青島ビールが出てきました。なるほど。

青=ブルー
青島(チンタオ)=チャイナ

見事です。
筆者の拙い英語とボーイの拙い日本語のやりとりの結果、見事な意思疎通を達成出来ました。
チャイナブルーは日本以外のアジアの国では通じないそうです。勉強になりました。 

2月3日 
起きてすぐに、ホテル屋上のプールではしゃぎました。 

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マリーナベイサンズというホテルです。 
SMAPのCMのホテルです。テンション上がります。

午後はアラブストリートでモスクを見てきました。水タバコを初体験しました。でも、一番印象に残っているのは、夕飯で行ったペルシャ料理のお店で見たベリーダンスです。あまりの迫力とエロさに驚愕しました。思春期の中学生は絶対に見てはいけません。 

2月4日 
マーライオン見ました。
ラッフルズの像を見ました。
シンガポールフライヤーに乗りました。 
マーライオンって意外に小さいんですよね。カミさん曰く、世界三大がっかりスポットだそうです。何となく、わかる気がします。 

いろいろ見ましたが、22:00発の飛行機で帰国です。本音を言えば、もう少し見たかったなと。まだ有名なチキンライスやクレイポットライスも食べてない。 
また、来たいなと思いつつ、空港に着き、出国審査を終えて手荷物検査を受けました。 

「Hey!」 

検査官の若い女性に呼び止められました。  

「キーホルダーを見せろ!」

と言われました。   

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このキーホルダーです。そうです。弾丸です。10年前に沖縄で買った、ライフルの使用済み弾丸を使ったキーホルダー。ゴルゴ13愛用の、M-16の弾丸を使ったキーホルダー。ゴルゴ13好きの筆者にとっては、何物にも変え難い一品です。

たくさんの検査官が集まってきました。男も女も屈強な検査官が集まってきました。そして 

パスポートを取り上げられました…! 

シンガポールでは武器の持ち込みや持ち出しが厳しく禁止されています。筆者のキーホルダーは武器とみなされたようです。迂闊でした… 
近くの椅子に座らされ、周りを屈強な検査官に囲まれました。筆者に英語が通じないとわかったらしく、JALの日本人スタッフの人が来ました。 
JALの日本人スタッフはこう言いました。 

「申し訳ありませんが、今夜の飛行機には乗れません。」 

シンガポール再入国決定です。ある意味、夢が叶いました。 

「これから、警察が来て調書を作ります。場合によっては逮捕の可能性もあります。」 

おい!ちょっと待て!どう見てもキーホルダーだろ!家の鍵や自転車の鍵が付いているぞ!これでどうやってテロを起こすんだ!ていうかせっかくの仕事が…! 

焦る筆者。残念ながら、筆者は英語がとても苦手です。カミさんが代わりに 

「イミテーション!」
とか
「スーベニア!」
と抗議してくれています。スーベニアとはお土産という意味だそうです。多分、一生忘れない英単語です。 

いよいよ、警察が登場しました。三人組です。おそらく、インド系と思しきリーダー格の警官が調書を取り始めます。もろ銃持ってます。それも拳銃ではないです。アフガニスタンでテロリストが持ってそうな、デカイ銃です。怖いです。 
警官や現地の検査官は、筆者を収監する方向に持っていこうとしましたが、JALの日本人スタッフ、木村佳乃に似た日本人スタッフが、かなりの迫力で筆者を庇ってくれました。
インド系と思しき警察官。筆者との距離を1m程に詰め、鬼瓦の様な表情で

「職業は?」 

と問いかけます。
JALの日本人スタッフが通訳してくれました。しかし、混乱している筆者。日本人スタッフに向かって 

「teacher」 

と答えました。そこは日本語でよろしい。思わず苦笑する日本人スタッフと鬼瓦。 

どうやら、このとぼけた回答で、「こいつはテロリストどころかとんだおとぼけ野郎だ。」と判断されたのでしょう。
結果、収監も罰金も免れ、警告とキーホルダーの没収ですみました。何物にも変え難い弾丸キーホルダーさらばです。
警告書には 

「次にシンガポールの法に触れる行為をした場合、すぐに裁判になるので覚悟しろ 」

みたいな事が書かれていました。 
件の警官、最後は笑顔を見せつつ、シンガポールに持ち込みが禁止されているリスト(イラスト付き)を見せてくれました。
銃やナイフなどのイラストに混じって、手裏剣のイラストがありました。 
警官、手裏剣を指さして 

「ニンジャ」 

だそうです。笑えません。 渾身のギャグなのかもしれませんが、笑えません。

すったもんだで解放され、再入国し、新たなホテルにチェックインです。もちろん、筆者のミスですから、パートナーの分のホテル代も最終日の滞在費も全て筆者の負担です。2月8日の臨時収入は吹っ飛びました。 

2月5日 
チキンライスとクレイポットライスを食べました。夢が叶いました。 
空港に行くと、昨日筆者を助けてくれたJALのスタッフがいらっしゃいました。彼女のおかげで帰国出来る訳です。JALに感謝です。彼女に足を向けて寝られません。今度から、飛行機に乗る時は必ずJALにします。 

2月6日 
6:00前に日本に着きました。やっぱり、到着1時間前に朝食が出ました。今度はオムライスでした。重いです… 

シンガポールはいろいろと面白い都市です。 
でも、今回の旅は非常にスリリングな旅でした。 
まさに、シンガポールスリリングです。おあとがよろしいようで…