北朝鮮〜ドイツとミサイルと恋物語〜その2

こんにちは。

前回の記事では、東西ドイツの経済格差の要因が、アメリカの援助にあるというお話をしました。今回は、南北朝鮮の経済格差について、御説明したいと思います。

理屈はドイツと同じです。アメリカは韓国を経済援助し、南北の経済格差を拡げていきました。韓国経済の復興をライン川の奇跡を真似して、漢江の奇跡と言ったりしますが、これは語弊があります。

ドイツは戦前から科学技術や医療が発達し、経済もヒトラー時代に回復していたため、戦後に短期間での復興が可能でした。しかし、朝鮮は違います。結論から言うと、朝鮮経済はドイツに比べ、極めて不安定なのです。

日清戦争後の下関条約で独立した朝鮮ですが、それまでの腐敗した政治のおかげでろくな産業が育っておらず、また、教育水準も低かったため、およそ10年で財政破綻し、日本に助けを求めました。

このことからもわかる通り、朝鮮はドイツと異なり、その経済基盤は極めて惰弱であり、国民経済が育っていないのです。韓国経済の復興は国内要因がほとんどなく、大半がアメリカや日本の援助によるものでした。つまり、外国頼りの経済であり、繰り返しになりますが、不安定な経済です。もちろん、これは北朝鮮も同じです。産業がほとんど発達していない北朝鮮は、中国の援助で経済を保ってきましたが、中国経済が急成長を始めるのは21世紀に入ってからです。20世紀の中国経済では、残念ながら日米には太刀打ち出来ません。必然的に、南北朝鮮の経済格差は拡大していきました。実はこの事が北朝鮮に、ある事を決意させます。それは、アメリカへの接近です。

同じ朝鮮民族でありながら、日米の援助を受けた韓国は発展し、中国の援助を受けた北朝鮮は発展出来なかった。もちろん、経済格差の要因は国内にもありますが、北朝鮮はそうは考えません。アメリカからの援助が得られれば発展が遂げられる。そう考えたのです。

現在、北朝鮮が核実験やミサイル発射実験を繰り返してる背景には、アメリカとの平和条約締結という目的があります。

平和条約を締結する事でアメリカから援助を引き出し、経済や国家体制を立て直そうとしているのです。まるで、好きな子の気を引くために暴れる少年の様ですが、皆さん御存知の通り、その様な少年の願望はほとんどの場合叶わないものです。北朝鮮もそれに気づくと良いのですが・・