熊本市議の問題や育児問題やワイドショーについて世界史講師が語ってみた。

前回の記事では熊本市議が議会に乳児を連れてきたという問題を、左翼思想の影響ではないかという観点か読み解いてみました。
今回の記事では、日本人にありがちなある先入観という観点から、読み解いてみたいと思います。

彼女の行動を良しとする方々、先程の記事で御紹介した記事を書かれた駒崎さんという方も、残念ながら勘違いというか先入観にとらわれているようです。それは、彼女が弱者であるという先入観です。

幼い子供を働きながら育てている。失礼極まりない考え方ですが、この事から、彼女を守るべき弱者だと思っているのかもしれません。駒崎さんは自身の記事の中で、勝手障害者の方が車椅子でのバス乗車を拒否され、その後わざと介助者とともにバスに無理やり乗り込んで、同時にメディアも呼んでおくという「川崎バス闘争」を展開し見事に差別を無くした例を紹介されています。これを正しいとするのも、法を守る気がないとしか言えませんが、それ以上に、見事に問題をすり替えています。

繰り返しますが、彼女は断じて弱者などではありません。何故なら、熊本市議という地位を保持しているからです。熊本市のホームページによると、市議の給与は月額674000円。そして、駒崎さんの記事によるも議会が開かれるのは年に90日程度。熊本市のホームページによると、県内の保育園はまだまだ余裕があるようです。

いかがでしょうか。私には彼女が経済的にも時間的にも、子供を保育園に預けたりベビーシッターを頼む事が出来ず、仕方なく職場に子供を連れてきたとはとても思えません。子供を自らの目的達成の道具にしたと非難されても仕方ないのではないでしょうか。

では何故、駒崎さんを含め多くの方が歴史の授業等を通じ、「革命や改革を訴えるのは弱者だ」という先入観を植え付けられてるからだと思います。一例を挙げてみましょう。

1789年、フランス革命が勃発しました。学校ではこれを、重税や圧政に苦しむ貧しき庶民が起こした革命だ、と教えるでしょう。残念ながら、少しでもこの時代を勉強した人間なら、そんな風には教えません。フランス革命とは、王政に不満を持つ富裕層が貧困層を操り、国王を殺させた革命です。つまりは、金持ちの金持ちによる金持ちのための革命なのです。また、フランス革命で王政が倒れた結果、その後半世紀に渡り、フランスのみならずヨーロッパ全土で戦乱の嵐が吹き荒れ、多くの命が失われました。

この例からもわかるように、革命を弱者が起こすという考え方や、革命が常に正しいという考え方は間違っているのです。しかし、最近の日本では何かを訴えた人がいると、特に女性が何かを訴えると、手段や背景を考慮せずに無条件でそれを正しいと認識する風潮があるように感じられます。また、最近は薄まってきましたが、以前の日本にはテレビ等マスコミの報道も無条件で正しいと考える風潮があったような気がします。その様な風潮は極めて危険なのではないでしょうか。

さて、ここまで書いてきましたが、私には育児経験がありません。末っ子ですし、弟や妹を育てた経験も無く、正直、小さい子供の相手をしろと言われても、どうして良いかわからず困ってしまいます。そんな私が偉そうに、今回の事件では決して主たるテーマではありませんが、育児問題について語っていたのです。それも、自らの専門分野である世界史を交えて、さも正しい事を言っている様に語っていたのです。

誰でも自由に意見を発信出来る。これがネット社会のメリットでもあり、問題点でもあるでしょう。しかし、これがネットの世界だけならまだしも、テレビ等のマスコミが恥じる事なく行なっているのです。ワイドショーなんて酷いものです。

今朝のワイドショーでは、韓国人の女性大学教授が大相撲の暴行問題について語っていました。以前見たワイドショーでは、自分の体型位しか芸が無い女性芸人がアメリカ大統領選挙について語っていました。
彼女達の意見が、我々に何か有益な情報をもたらすのでしょうか。井戸端会議レベルの情報に過ぎません。そして、専門外のコメンテーターの意見は番組を制作する者によって簡単にコントロール出来ます。つまり、テレビ等マスコミを通じ、特定の意図を持った情報操作が日常的に行われている危険性すらあるのです。

1990年代から情報化社会が叫ばれて久しいですが、大量の情報があらゆる方向から発信されている現代だからこそ、知識を深め自らの意見を持つ事が大事なのではと思っています。

そして最後に、あくまで私の「意見」として今回の熊本市議の問題について言わせていただきます。
子供を自らの目的達成のための道具として使っていて、とても子供の事を考えての行動とは思えない。反吐がでる。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。