17歳の思い出

高校生等、10代の生徒を教えるには、彼らの考え方を把握しなければいけない。その為には、自分が彼らの歳の頃に、どんな事を考えていたかを思い出すのが効果的だ。そこで、これは私なりのやり方だけれども、過去の日記やアルバムを見る事が多い。今回は、そんな事をしつつ思い出した与太話です。

あれは高3の時、文化祭の前だったので6月頭位だろうか。土曜の夜、勉強を終え、CDTVを見ていた。
妙に暑かったので、パンツとTシャツという、男性にとっては一般的な避暑服装であった。

その時、インターフォンが鳴った。耳を疑った。CDTVを見ていた事からもわかる通り、深夜である。深夜のインターフォン。一応電話に出るも応答無し。外に出ても人影無し。

いたずらだろう。イラっとしてテレビの前にもどった。数分後、再び鳴り響くインターフォン。今度は電話にも出ずいきなり外に出た。やはり、犯人は逃げた後であった。

同じ事がさらに2回繰り返され、我慢の限界に達した私は玄関を開け怒鳴った。寝ていた父親も起きてきた。
しかし、私の怒鳴りも虚しく、またも鳴り響くインターフォン。ついに、父親の指示のもと警察を呼ぶ事になった。さすがは頼りになる日本警察。電話し事情を話すと

「わかりました。今すぐ警官を向かわせます。危ないので、家から出ないで下さい。」

なんという安心感!

数分後、警察が到着。3人組の警官が来てくれた!これで安心!しばらくすると警官の1人がインターフォン越しに

「ちょっと出てきてもらえますか?」

「犯人捕まえてくれたのかな?」言われるがまま出て行く。屈強な体躯を誇る警官3人組。ちょっと困った顔をしつつインターフォンを見ている。

「我々が到着してから誰も来ませんでした。ただ、ちょっと見ていて下さい。」

インターフォンを見つめる屈強な警官3人組と筆者(17)と父親(61)。鳴り響くインターフォン

「!?」

警官隊「先ほどから、我々がいる前で勝手にインターフォンが鳴っています。失礼ですが、故障ではないですか?」

筆者「Σ(゚д゚lll)」

父親「伸幸、あとは任せた。」
去って行く父親。ある意味父親に見捨てられたこの状況とあまりの恥ずかしさに何も言えない筆者。

警官隊「とりあえず、我々も出動した手前、こちらの書類を書いていただかないといけないので、署名をお願いします。」

言われるがままに署名する筆者。しかもその時になってようやく、パンツとTシャツ姿のままだった事に気づく。
土曜の深夜、パンツとTシャツの17歳が、屈強な3人の警官隊に囲まれ書類を書く。なかなか稀有な経験であった。

後日調べたところ、インターフォン内部でアリが感電死していたため、回線がショートし鳴り響いていたらしい。

17歳。「若かった。」という事で許してほしい恥ずかしい過去の一つである。