洗濯機が犯罪を生み出した歴史的事実と万引き家族なる映画について

仕事に忙殺され、随分とブログを放置してしまいました・・最近色々な方から、「ブログ楽しみにしてたけどどうしたの?」と聞かれ、反省しております。少しずつ再開しますので、よろしければお付き合いください。


突然ですが、映画をとやかく論評するのは好きではないです。何故なら、受け取り方は人それぞれですし、単純に観た後に良い気分になれる映画が、良い映画だと思っているからです。

はてさて、そんなポリシーを持つ私ですが、今回はそんなポリシーに反する事を覚悟の上で、ある映画を、というよりもその映画の監督を世界史的に分析してみようかなと思います。

監督の人間性の問題から一時期話題になった「万引き家族」なる映画がありましたね。政府から助成金を受け取っておきながら「権力とは距離を置く」などと言ってる事とやってる事が真逆になってみたり、かと思えば「日本はアジアの近隣諸国に謝らなければならない」などと、歴史を無視した妄言を吐く。おそらく、彼の中の歴史とは自らの思想や頭の中だけで組み立てられるもので、歴史的事実の積み重ね等は考慮しないのでしょう。または、アジアの人々は白人の植民地支配下に置かれ、人として扱われていない状態の方が幸せだったんだ。白人を追放し植民地支配から脱却させた日本は極悪人だ。という思想の持ち主なのかもしれないですね。

さて、マスコミいわくこの映画は「社会現象」となっているそうです。しかし不思議な事に、私の周囲にはこの映画を観た人は皆無でした。また、話題にすら登りませんでした。いくら浮世離れした予備校講師でも、社会現象とは無関係でいられないはずです。
 
ではここで、数字を使ってこの映画の実態を見てみましょう。「万引き家族」の興行収入は、公開から1ヶ月経った7月7日時点で34億円だそうです。以下に日本の歴代興行収入ランキングを一部抜粋して掲載します。

1位:「千と千尋の神隠し」〜308億円、2001年7月20日 

2位:「タイタニック」〜262億円、1997年12月20日

3位:「アナと雪の女王」〜254.8億円、2014年3月14日

4位:「君の名は。」〜250.3億円、2016年8月26日

5位:「ハリー・ポッターと賢者の石」〜203億円、2001年12月1日

6位:「ハウルの動く城」〜196億円、2004年11月20日

7位:「もののけ姫」〜193億円、1997年7月12日

如何でしょうか。記憶に新しいところでは、2016年に社会現象となった「君の名は」が250億円。「万引き家族」の7倍以上です。ちなみに、同じく2016年に社会現象となった「シンゴジラ」の興行収入は82.5億円。「万引き家族」の倍以上ですね。

興行収入という観点一つとっても、「万引き家族が社会現象となった」というマスコミの報道は事実ではないと言えます。

では何故、マスコミはこぞって「万引き家族が社会現象だ」などと言うのでしょうか。理由の一つは、監督の誤った歴史観だと思います。

日本を悪とし安倍首相を批判する彼の稚拙な歴史観は、中国や韓国など反日国家からすれば極めて都合が良い。この映画を流行らせる事が日本の弱体化に繋がる。反日思想の強いマスコミなら、そう考えてもおかしくはないでしょう。

また、彼の歴史観を判断するうえで興味深い記事があります。ネットで見つけたのですが、東北地方でクリーニング業を営む方が自身のホームページに以下の内容の記事を掲載されたそうです。

「この映画はクリーニング店に対する低いイメージ」一貫して描かれている。ある女性がクリーニング工場での勤務中、ポケットの中から忘れ物を見つけると、それを盗んでしまい、それを同僚も黙認した。クリーニング業界はそんな遵法意識の低い集団ではない。昔からクリーニング業界は賤業として描かれてきたが、そんな事は現実ではありえない。」

と、非常に御立腹でした。当然ですよね。自らの仕事を侮辱されて怒らない人がいるでしょうか。おそらく多くの方は、デリカシーの無い監督だと思うでしょう。しかし、違った見方も出来ます。彼の歴史観がこの様なデリカシー皆無のシーンを生み出した可能性もあります。

日本ではもちろん違いますが、実はアメリカではその昔、クリーニング業を営むのは貧しい移民、特に中国系移民が大半を占めていました。19世紀の後半、アヘン戦争やアロー戦争に敗北した中国では、英仏など欧米諸国の安価な製品が大量に流入し、国産品が売れなくなり失業者が大量発生しました。彼らは職を求め外国へと移住していくのです。その結果、アメリカにも多くの中国人が移住していきました。彼らは様々な仕事に就きますが、その中の一つがクリーニング業でした。ところが、第一次世界大戦が彼らの運命を大きく変えます。

1914年に始まった第一次世界大戦に、アメリカは当初参加せず、連合国への武器輸出に専念しました。アメリカが参戦したのは1917年。つまり、アメリカは3年間ひたすら武器を売りつけ、莫大な利益を手にしたのです。金儲けの為には戦争が最も効率的だと考えるアメリカの思想は、この時に生まれたのでしょう。

1920年代、アメリカは第一次世界大戦の儲けで未曾有の好景気を迎え、最盛期となりました。その結果、人々の生活水準は高まり、自動車や冷蔵庫、洗濯機が各家庭にあるのが当たり前となったのです。

気がつきましたか?
洗濯機です。洗濯機が各家庭にあるようになってしまったのです。当然、クリーニング業界にとっては大打撃です。その結果、多くの中国人が失業してしまいました。洗濯機が中国人の仕事を奪ったわけです。職を失った中国人は次第に犯罪に手を染めるようになっていきます。こうして、アメリカでは  

中国系移民=クリーニング業=犯罪者 

というイメージが定着しました。もちろん、日本ではその様なイメージはありません。しかし、「万引き家族」の監督は上記のようなクリーニング業=犯罪者というイメージで描いています。おそらく、監督の歴史観アメリカ寄りという事でしょう。

つまり、この監督はアメリカなど欧米諸国の歴史観を自ら検証したり疑問に思う事もせず受け入れ、それに基づき行動されていると言えます。日本や日本社会を否定的に描く。なるほど、反日マスコミが持ち上げるわけです。カンヌで最高の賞を受賞したとのことですが、白人様から賞をいただき喜ぶ。やはり、監督の歴史観の根底には、白人をアジアから追い出した日本は極悪人だという思想があるのではないでしょうか。極論ですが、そう言われてもしょうがないのではと思います。まさか、現代の日本のクリーニング業界をろくに取材もせずに描いたり、事実を歪曲するなどということはないでしょうから。